ひろしま国際建築祭
Opening Ceremony
2025年10月4日(土)
会場 禅と庭のミュージアム 神勝寺
(広島県福山市)
接続する料理
建築と接続する料理として、6つの料理と2つの飲み物で構成された食べる体験型インスタレーションを用意しました。冒頭の挨拶と各キャプションは下記の通りです。
風土を象る6つのエレメントと、建築を形づくる6つのメタファー。これらを組み合わせた料理は、食を通じて建築と接続します。
1. Foundation
Element | 石
Metaphor | 基盤
2. Ground
Element | 土
Metaphor | 土壌
3. Structure
Element | 木
Metaphor | 構造
4. Transparency
Element | 光
Metaphor | 開口
5. Passage
Element | 風
Metaphor | 通風
6. Flame
Element | 焔
Metaphor | 火床
流転と循環する飲物
建築はその空間の内部に時間が流れることで温度を感じることができる。その温度こそが「建築」と「時間」の共鳴であり、「建築」と「人」の接続点である。温度は人の中にも建築の内部空間にも入り込み、冷やしたり温めたりしながら移ろいと反復を繰り返す。”飲物”と”食物”はそういう視点で捉えた時、「建築と人」や「建築と時間」のようにと共鳴しあう関係であり、香りや味わいはその関係性によって流転したり循環したりする。
1 Transience | 流転
変わり続けるもの
2 Recurrence | 循環
めぐり続けるもの
風土と建築の接続詞
穏やかな海と豊かな山、そのあわいに息づく瀬戸内の風土は、海に航路を描いて、港を築き、大地に根を張り、産業を育み、古くから人々の暮らしや文化といった営みを支える基盤となってきました。
鉄と港と大地――福山、尾道、広島を支えてきた産業と暮らしの記憶もまた、この土地の風土に刻まれています。建築が未来をつくる営みであるように、食は土地の歴史を口に運ぶ営みでもあり、そこに、時間を抱えた風土の全体像が立ち現れます。
このインスタレーションは、福山・尾道・広島の海と山に育まれた豊かな食材たちを、風土を象る6つのエレメントに分け、そこに建築を形づくる6つのメタファーに重ね合わせ、料理として体験できる作品です。
「建築」を「空間をつくる営み」と捉え、また「料理」を「風土を味わう営み」と捉え、それらを交差させ、風土を口にすることで味覚からその土地の空間(建築)を感じてもらう試みとなっております。財団が支えてきた建築、芸術、生活文化の営みを、食を通じて何かを感じ取っていただければ幸いです。
北嶋竜樹(neutral)









